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土量の変化率って何!?一級土木施工管理技士が解説

2021年2月15日

こんにちは!土木ブロガーの監督やっくんです。

 

『土量の変化率』って何?
新人さん
やっくん
地山を切り崩し、再びこれを締固めた場合には土量の変化が生じるんだよ~ほぐし率L、締固め率Cで表すんだよ!

 

土量の変化率を今より少し詳しく知りたい方へ説明します。

 

この記事を読むメリット

土工の配分計画を立てるのに必要な土量が分かる

 

土量の変化率について

土は一般に、

「地山の土量とは」(自然状態のままの土です)

「ほぐした土量とは」(掘削したままの土です)

「締固めた土量とは」(締固めた盛土の土です)

等それぞれの状態の土量を1.0とした時の体積比で表わすことを『土量の変化率』と言っています。

 

 

地山を崩して、もう一度これを締固めた場合には土量の変化が生じます。土量の変化率を地山の土量を標準にすると、ほぐし率Lそして締固め率Cで表します。

 

 

 

 

 

土量の変化率の算出例について

砂質土を用いた場合、1000㎥の盛土(土を締固めたもの)を施工する時に必要なほぐした土量はどれほどになるのか。但し、土量変化率をL=1.25 C=0.9

C=締固め後の土量 / 地山の土量より

地山の土量=締固め後の土量/C=1000/0.9=1,111㎥

 

L=ほぐした土量/地山土量の公式により

ほぐした土量=L×地山の土量=1.25×1,111≒1,390㎥になる計算になります。

 

なお、表2の土量の換算係数を参考にすれば、手軽に求めることができる。示した基準の土量は締固めた盛土であるので

q=1,000㎥、求めたい土量はほぐした土量Qである。

Q=L/C × q

   =1.25/0.9 × 1,000

   ≒1,390㎥

 

                        表2

 

 \計算がラクラク/

土量計算フリーソフト

まとめ

・ほぐし率Lは土の運搬計画、締固め率Cは土の配分計画で利用される。

・ほぐし率L及び締固め率Cは、地山の土量で取り除いたもの。

・一般的にほぐし率L=1.00以上、締固め率C=1.00以下。

・掘削・運搬途中の損失、基礎地盤沈下による盛土量の増加は原則含まれない。

 

 

 

 

 

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